2010-08-18

オスロで野宿 ~失敗編~

前回の更新で書いたとおり野宿2日目にして、さっそく強盗にあってしまいました
前回の読んでない人は、そっち読んでから読んでください

AM4:00寝ているところに、ちょっとパリッとした服を着た2人組の男が現れて「セキュリティーポリスだ。パスポートを見せろ」と言ってきた
俺は、「ヤバイ、ここで寝たらアカンかったんや!」と思い、めんどくさいことにならないように素直に、寝袋の中にしまっていた貴重品財布を出しパスポートを男に見せた
と、そこでもう一人の男が、俺の手に持っていた貴重品財布をバッ!っと奪って逃走!!
一瞬何が起きたのか分からなかったが、すぐに「あっこれそうゆうこと!?」と理解して寝袋から出て靴下のまま走って追いかけたが、もちろん靴下対靴ということもあり、見事に逃げられてしまう
ご存知のように、俺は短距離が苦手なのだ(知らん人もいるか・・)
長距離戦に持ち込むにも靴下ではどうにもならない
しかも、でかい荷物と小さい荷物をそのままにして追いかけてきている
急いで寝ていたところまで戻ると、当然のようにでかい荷物も、もう一人の男に奪われている・・・「ヤバイ、これはほんまヤバイ!どうしよう・・・探すしかないよな?」

ということで靴下のまま街に探しに行くと、なんと俺のでかいバックを背負った男を発見!
てかそりゃ、朝の4時にそんなでかいの持って歩いてると目立つわ
ここで、冷静になってさすがに1対1じゃ勝てないかも知れないと思い、ばれないように後をつけて、警察がいたら捕まえてもらうことにしようと考える
追跡していると、その男は友達に出会ったのか、奪ったバッグのことを自慢したり、公園でタバコを吸ったりとかなりのんきな感じで歩いていく
すると、ちょうど警察がいたので「助けてくれ!あいつが俺のバッグを奪ったんだ!」と言って助けを求めたが、その警察は酔っ払いの介抱をしているところのようで、なかなか動こうとしない
その間にも犯人は逃げていってしまうので、「頼む早くしてくれ!」と言って引き続き犯人を追跡する
それから少し行ったところで、さっきの警察がパトカーで追いかけてきて無事犯人を捕まえてくれた
しかし、犯人はかなり驚いていたようだが、「俺は知らない。さっきそこで拾ったんだよ!」みたいな感じでとぼけている
「俺はずっと彼の後を付けて来たんだ!」と言っても「知らないよ」と白を切っている
警察に「彼の友達が俺の財布を持って逃げている」と伝えると
今度は「俺はずっと一人だよ」ととぼける
こいつほんまにええかげんにせぇよ!と思いながらも小さい荷物と寝袋と靴も無いから心配になり探しに行きたいと警察に伝える
すると後で、中央警察署に来てくださいと言われ
名前と電話番号を伝えてその場を去り探しに戻ることに

他の荷物は元居た場所にそのまま残ってた
一安心したが、財布は取られたままなのでどうしよう
とりあえず、後で警察署に行くしかないな

被害にあったのは、クレジットカードとキャッシュカード2枚、現金を4つの通貨で8万円、それにその日の朝から行こうと思っていたフィヨルドツアーの鉄道チケット2枚(12,000円相当)
これは、痛すぎる
中でも一番いたいのは、こういうことがあった時のために2枚持ってきていたキャッシュカードを2枚とも同じところに入れていて、それを取られたことだ
俺が馬鹿なんやけど、それにしてももうお金を引き出す手段が無いから、旅を続けるのが困難になってしまった・・・

とりあえず、カード類を止めて警察署に行くとなぜか警察署が閉まってる
なんと9時に開くらしい
何で警察署が24時間じゃないねん!と思いながらも時間をつぶして再び警察署へ
状況を説明して被害報告書を作ってもらって、犯人が今どうしているのか聞くと「俺はわからない」といってくる
調べろよとも思ったが、とにかく俺は犯人と交渉がしたと伝える
「もし捕まってる犯人が、彼の友達を呼んですべてを返してくれるなら、俺は彼らを訴えたりするつもりはない」と言っていると伝えてくれと話すと、笑いながら「O.K.」っていってる
「ほんまに伝える気あるんかこいつ?」と思いながらも、これ以上ここで言っても仕方なさそうなので、後は大使館を通してやっていこうと思い警察署を後に

大使館に行こうとすると、なんと日曜日なので閉まってる
仕方ないから大使館には明日行くことにして、とりあえず今日は宿を取って休むことに
でも、この時期宿無いから野宿したのに・・・
とそこで昨日もオスロの駅で出会った女の人と再会した
その人が紹介してくれたユースが空いていたのでそこに泊まることに

手元に残ったのは、予備で持っていた2万円とポケットに入っていた現地通貨で9千円ほどとクレジットカード1枚
ん~なかなか厳しい状況だ

とりあえず、今からどうやったら旅を続けられるか、必死で考えて行きたいと思います
今の心境はちょうどこんな感じ

なぜ、ムンクの「叫び」なのか?
それは、分かる人には分かるはず!
ちなみに全然関係ないことやけど、「叫び」はこの絵で描かれている人物が発しているのではなく、「自然を貫く果てしない叫び」のことであって絵の人物は、「自然を貫く果てしない叫び」に怖れおののいて耳を塞いでいるだけらしいよ!

3 件のコメント:

  1. やられましたね><
    ケガもなく無事だったから良かった!
    どこの国の警察もそうだけど、日本みたいに親切じゃないからほんと困る!

    私はこの前、モスクワで盗難にあった携帯の保険金がおりてきてほっとしているところです!

    返信削除
  2. なんてこった↓↓
    悲惨すぎて言葉が出んゎ・・・
    この状況でふつうにブログ書いてるあんたはすごいよ。
    無事を祈ります。

    返信削除
  3. ムンクに盗まれたってこと?

    返信削除